幸せでいてほしい。

ありがとう。結局言うべきことはこれしかない。

 

激震が走り世界が変わることを予告されてから3週間。

メールを受信してすぐに彼らの言葉を読んで、高いところから突き落とされたような感覚がした。手が震えた。それは、とうとうこの時が来てしまった、という絶望感。ショックや驚きはなく、ただただ恐れていたことが来たという失意のどん底


ここ数年の彼らを取り巻く状況は、彼ら5人とその他の世界をすごいスピードでどんどん引き離しているように思えて仕方がなく、正直わたしはあまり居心地の良い思いをしていなかった。一括りに語るのはとても乱暴なことで憚られるのだが、嵐の周囲で騒々しく禍々しく喚き散らす人たちの騒音が年々五月蠅くて、わたしはそちらを見ないよう見ないようしながらも、五月蠅いのを時々薄目で確認せずにはいられなかった。

 

今の5人に自分の理想を見いだせなくなって道を踏み外した元(と敢えて言いたい)ファンは好きが執着になり、もはや暴徒。嫉妬と羨望が恨みに繋がった人たちは、自らの利益のため、自分の好きな芸能人を持ち上げるため、それぞれの勝手な都合で激しく執拗に念入りに彼らを叩き、侮辱していた。「5人自身より5人を、自坦を知っている」「彼の本音はわかってる」「自坦が不憫でかわいそう」という妄想に囚われてモンスター化している人たちを見るのが一番堪えた。大多数の善良なファンだって、それぞれの理想の形に押し込めて閉じ込めて、誰にも平等に時間が流れるのだという事実をなるべく見ないようにしていたのだと思う。(それはわたしも同じこと)(でもそれがファンなのだ、とも思う)

 

そんな中で彼ら5人は、まるで別の空気を吸っているみたいに、別の惑星にいるみたいに見えた。ふかふかのクッションに包まれたジュエリーみたい輝きを放ってまぶしい。

とはいえやっぱり頂点に君臨し続けるがこその騒音や窮屈さに疲弊しないわけはないよなと。でも嘘偽りなくその思いを会見で聞かせてくれた彼らは相変わらず凛として美しく、かといって自分たちが決して犠牲になるような儚さはなく、しなやかに強く、十人十色のわたしたちみんなを尊重し守り愛そうとすることができる優れた頭脳と深い愛情を持っていた。

 

こんなにも完璧に、嵐を守る術があったなんて。その絆と決断力、実行力たるや。

 

今回のこと、今後襲ってくる喪失感のこと、考えないわけではない。昨日も帰りながら彼らの歌声を聴きながら思わずべそをかいたり。でも、嵐を守った彼らに対する信頼が、愛情が、尊敬が爆発してそっちがより心身に充満している感じ。0か100じゃない。誰かのじゃなく、みんなにとってのベターな収まりどころを探し続けたそのことが、何よりわたしを感動させる。5人が一番嵐を好き。言葉にするのは簡単、でも本当に証明してみせるのは、たやすいことじゃないよ。

彼らは嵐の活動を、わたしたちの見える場所でしていなくても、嵐なんだ。それが一番大切なことだと嵐を守り抜いた彼らをわたしは誉めてあげたい。何様だって感じですが。

迷いのない晴れやかな5人の顔を見ていると、その言葉に偽りがないことがわかる。だからわたしは一点の曇りもなく、また再び嵐として姿を見せてくれる未来を信じている。この選択が手を離さないためにどうしても必要だったのもわかるから。

これからもずっと一緒に夢を見させてください。