夏の子ども会と、久しぶりの図書館。

6月までお世話になっていた図書館から要請があって 
夏の子ども会の応援に行ってきた。 
約2カ月ぶりの元職場だが、昨日まで働いていたかのような 
馴染みぶりには自分でも驚いた。 
会はとても盛況で、80人近い子どもたちが 
それぞれ楽しんでいる様子がうれしかった。 

また別の日。 
去年勤めていた図書館の夏の子ども会。 
またまた手伝いに行ってきた。 
大型絵本を読み聞かせたり、ブラックパネルシアターをしたり。 
子どもたちの反応は、ここでも私をとても喜ばせてくれた。 
去年度一緒に働いた方々からの、「キレイになった」「輝いている」などなど、 
日頃の私を振り返っても、あまりに有り難いお言葉の数々。 
またまた久しぶりに会ったからってそんなうれしいお世辞を、と思いつつ、 
ふと、それがこの休息期間のひとつの答えなのかなと。 

図書館という職場から離れて過ごしたこの2カ月。 
結果として思うことは、図書館は私にとって大事なものだということ。 
再認識できたそのことに、感謝している。 

私にとって、大事な大事な図書館というこの場所。 
区内の図書館で少しずつ委託の波が押し寄せるなか 
私は勤める図書館が委託化されるたびに、 
その準備を行い、委託職員への研修を手伝い、未委託館へ異動してきた。 
それにともなって、区内全体でもできるサービスが縮小化され、 
人は減って行き、それらが膨大なストレスとなる。 
ここ数年は、ずっとその繰り返しで、本当にしんどかったのだ。今思えば。 
結果、本意ではないのに、図書館までも嫌いになりそうだった。 
図書館がなんたるか、どんな役割を担っているのか、 
そんなことを考えもせずに、委託化を進める自治体。 
未来はない。そう思わずにいられない現状に、うんざりしていた。 

離れてみて、よかったと思う。 
何も考えず、本さえ読まず、専業主婦はしんどいなあと思いつつ 
機械的に日々をこなし、それ以外はひたすらだらーっとし続けた1カ月。 
2カ月目から、ようやく本を読みたいと思うようになり、 
体を動かしたり、人と会ったりできるようになってきた。 
そして、今回の夏の子ども会。 

やはり、私は図書館で働きたい。 
いずれ、この修行のような生活が終わるとき、どんな形にせよ 
私はまた図書館へ職を求めよう。 
あの頃、いろんな迷いが体中からにじみ出ていたのだと思う。 
どんなに先を憂いでも、毎日苦悩しても、 
日々図書館にいられることを幸せと感じられるように。 
この、今の休息期間はそんなこんなを考えるとてもいい機会になっている。