緑も薫る。

この春はずっと寒かった。 
勤めている図書館の建物が底冷えするので 
よけいにそう思うのかもしれないけれど、 
この春の寒さ、去年とくらべたらびっくりするほどだった。 

大人と呼ばれる年齢に達してから年々、 
月日が流れるのは早く感じるものなのに、この4月ときたら。 
・・・長かった。。 
いつだって感情と行動が伴い、そしておおいに多感な私だが 
このひと月はいまだかつてないほど感情をおし殺していたからなのか。 

達観なんて、そうそうできるもんじゃない。 
ましてや、決して割り切ってはいけないと信じること 
今ある自分を支えてくれた、過去や未来の夢に対して 
あきらめの境地で接しなければならないなんて、どう考えても体に悪い。 
思えば、好きなものが壊れていく現実を目の当たりにし続けてもう長い。 
今年度始まった話ではないのだ。 
それをまた、場所だけ違えて同じことのくりかえし。 
だめ。いいかげん、うんざりしてきた。 
思ったより悪い職場じゃないのだけれど。 
みなさん、人は間違いなくいいし。 
ただ、何もわかってないだけなのだけれど。 
正直なところ、それが一番、ストレスなんだ。 
どんな理由であれ、自分を頼ってくれる人たち。 
そこを離れるのはちょっとしんどい。 
だからといって、いつづけることなんてありえない選択。 
誰が私の人生、しょってくれるんだ。 

今日から皐月。もうそろそろ本格的に初夏といっていい季節。 
暖かくなってほしいな。 

愛する自分の夢と、たとえ一時でも、離れるのは本当に悲しくさびしい。 
それでも、遠回りに見えても、確実にまた夢に 
こんどこそ、自分が信じる本物の夢に、近づいているのだと信じるしかない。 
歩いて行くのは自分なのだから、止まらなければいいだけのこと。 

新緑が輝き、風が薫る大好きな季節。 
浜辺で寝転んで、ふかひれラーメン食べて、大桟橋でビールだ! 
大切な人と、大好きな仲間と、思いっきり笑うんだ! 
そうしてリフレッシュしたら、戦闘開始。 

新しい場所で、長いことしてこなかったことを始める。 
自分の実力に挑戦すること。 
限界まで、やってみること。