わが町、わが友、再発見!

大阪から大学時代の友だちが遊びにきた。 

1泊2日の短い滞在だったけれど、充実していた。 
季節がら、街の灯がとてもきれいで 
いろいろな場所でツリーが輝くのを観ることができた。 
こちらの灯は、やっぱりどこよりもゴージャスで、 
きれいなのだと思う、とは、その友だちの意見。 

そういえば、この季節のイルミネーションには 
心をマッサージする効用があるように思う。 
それぞれのシチュエーションによって、 
寂しくなったり、嬉しくなったり 
心からきれいと思えなかったり、特別輝いて見えたり。 
人によって、感じる心はさまざまだけれど、 
誰しもが、何かを感じているのではないだろうか。 
それは、とてもステキなことだと思う。 

夕ご飯をどこで食べるかといろいろ考えた結果 
私が卒業した高校のそばの、なじみのイタリア料理やさんへ。 
おいしい料理を満喫した後、彼女が私の地元を歩きたいと言う。 
あんなに輝いてキラキラしているオシャレな街並を 
いろいろと案内した後で地元とは、 
これまた随分地味だなーと思ったけれど 
確かに近いことだし、あまりないことだし 
少しはりきってご案内。 
高校、小学校、幼稚園、はては家の前まで歩いてまわって 
彼女が言ってくれたこと。 

「静かでキレイで、本当にいいところで育ったんやねえ!」 

普段何気なく歩いている、見慣れた町を 
そんな風に言ってくれることが 
とてもうれしくて、その気持ちが温かかった。 
自分の育った町を、再発見できた気分。 
そんな気持ちにさせてくれた友だちに感謝だ。